結論、保護欲高めの社長は甘い狼である。
すると、理性が地に足をついて踏ん張ってくれて、次第に揺れが治まってきた。
……大丈夫だ。きっと相手があの人なら、理性を崩されることはないはず。
「問題ありません。相対性理論もちゃんと語れます」
自信を持ってしっかり答えると、社長はぷっと吹き出して、身体を離しながら「上等だ」と言った。
再び椅子に腰を下ろした彼は、軽くなった声色で補足する。
「まぁ、これは最悪のパターンだ。俺も一緒についているつもりだから」
「はい。よろしくお願いします」
「もしプライベートなことを聞かれても、必要最低限なこと以外は話すなよ。誘われても絶対に断ること」
そんなによくよく注意しなくても、と思いつつとりあえず頷いていると、「ん」と立てた小指を差し出された。
こ、これってもしや……。
「指切り、ですか? 私、子供じゃありませんが」
呆れたような笑いをこぼす私を、社長は意地悪っぽく目を細めて見据える。
「まだまだ子供みたいなモンだろ。ついこの間、初めてキスしたばっかりで」
「ちょっ……!」
ちょっと、ぶり返さないでくださいよ、こっちは必死に思い出さないようにしてるのに! ていうか、なんであれが初キスだって確信してるんですか!
……大丈夫だ。きっと相手があの人なら、理性を崩されることはないはず。
「問題ありません。相対性理論もちゃんと語れます」
自信を持ってしっかり答えると、社長はぷっと吹き出して、身体を離しながら「上等だ」と言った。
再び椅子に腰を下ろした彼は、軽くなった声色で補足する。
「まぁ、これは最悪のパターンだ。俺も一緒についているつもりだから」
「はい。よろしくお願いします」
「もしプライベートなことを聞かれても、必要最低限なこと以外は話すなよ。誘われても絶対に断ること」
そんなによくよく注意しなくても、と思いつつとりあえず頷いていると、「ん」と立てた小指を差し出された。
こ、これってもしや……。
「指切り、ですか? 私、子供じゃありませんが」
呆れたような笑いをこぼす私を、社長は意地悪っぽく目を細めて見据える。
「まだまだ子供みたいなモンだろ。ついこの間、初めてキスしたばっかりで」
「ちょっ……!」
ちょっと、ぶり返さないでくださいよ、こっちは必死に思い出さないようにしてるのに! ていうか、なんであれが初キスだって確信してるんですか!