結論、保護欲高めの社長は甘い狼である。
「んっ! もう、やめ……っ」
羞恥心でいっぱいになり、熱い顔で社長を睨みつけようとした。
しかし、息遣いを感じるくらい近くにある色気を帯びた瞳に捉えられれば、まるで魔法にかけられたように動けなくなってしまう。
顔立ちにも性格にも、肉食獣のような力強さと、紳士的な秀麗さを合わせ持ったこの男。
泉堂達樹だけは、他の人とは違う“なにか”を感じる。こうして視線を絡ませているだけで、余計な思考が飛んでいってしまうような──。
射るように見つめていると、いつの間にか唇が重ねられていた。私はそれを、抵抗もせず受け入れ、静かに目を閉じた。
今大きく鳴っているのは雷ではなく、自分の心臓の音だと気づく。あれほど恐れていた雷鳴は遠くに聞こえて、もう怖さは感じない。
何度目かのキスは、愛でるように優しくて。ドキドキした心が、羽毛に包まれているみたいな安堵感を覚えた。
やっぱり不思議。社長にキスされるのは、決して嫌いじゃない……。
しばらくついばんだ唇が離されると、色っぽい表情の社長は吐息をこぼし、次いで嘲笑を浮かべる。
「ダメだな、俺。お前のそばにいると衝動を抑えられない」
羞恥心でいっぱいになり、熱い顔で社長を睨みつけようとした。
しかし、息遣いを感じるくらい近くにある色気を帯びた瞳に捉えられれば、まるで魔法にかけられたように動けなくなってしまう。
顔立ちにも性格にも、肉食獣のような力強さと、紳士的な秀麗さを合わせ持ったこの男。
泉堂達樹だけは、他の人とは違う“なにか”を感じる。こうして視線を絡ませているだけで、余計な思考が飛んでいってしまうような──。
射るように見つめていると、いつの間にか唇が重ねられていた。私はそれを、抵抗もせず受け入れ、静かに目を閉じた。
今大きく鳴っているのは雷ではなく、自分の心臓の音だと気づく。あれほど恐れていた雷鳴は遠くに聞こえて、もう怖さは感じない。
何度目かのキスは、愛でるように優しくて。ドキドキした心が、羽毛に包まれているみたいな安堵感を覚えた。
やっぱり不思議。社長にキスされるのは、決して嫌いじゃない……。
しばらくついばんだ唇が離されると、色っぽい表情の社長は吐息をこぼし、次いで嘲笑を浮かべる。
「ダメだな、俺。お前のそばにいると衝動を抑えられない」