結論、保護欲高めの社長は甘い狼である。
もしかして、肌ツヤが良くなったような気がしたのって、EPAとDHAのおかげじゃなかった? あのときすでに、私は社長に恋をしていたということだろうか。
なんだか信じられない気持ちになっていると、早々と食べ終えたコンビニ弁当を片づける氷室くんも自論を説く。
「あれだけ恋人を欲しがっていた倉橋さんが交際を受けないなんて、なにか特別な理由があるとしか思えません。社長のことを相当気にしていることからしても、彼に想いを寄せていると考えるのが自然でしょう」
淡々と述べられる考察に、なるほど、と納得する私。意外と自分ではわからないものだ。
「好きな人は困らせたくないですよね、普通は」
付け加えられたそのひとことには、なんだか実感がこもっているように感じ、咲子ちゃんと一緒に彼を見やる。
「氷室くんも恋愛したことあるの?」
意外だ、とでも言いたげな咲子ちゃんの問いかけの答えを、私も興味深く待っていると……。
「今してます、おそらく。倉橋さんに」
さらっとそんな言葉が返ってきて、私たちは一瞬ぽかんとした。
なんだか信じられない気持ちになっていると、早々と食べ終えたコンビニ弁当を片づける氷室くんも自論を説く。
「あれだけ恋人を欲しがっていた倉橋さんが交際を受けないなんて、なにか特別な理由があるとしか思えません。社長のことを相当気にしていることからしても、彼に想いを寄せていると考えるのが自然でしょう」
淡々と述べられる考察に、なるほど、と納得する私。意外と自分ではわからないものだ。
「好きな人は困らせたくないですよね、普通は」
付け加えられたそのひとことには、なんだか実感がこもっているように感じ、咲子ちゃんと一緒に彼を見やる。
「氷室くんも恋愛したことあるの?」
意外だ、とでも言いたげな咲子ちゃんの問いかけの答えを、私も興味深く待っていると……。
「今してます、おそらく。倉橋さんに」
さらっとそんな言葉が返ってきて、私たちは一瞬ぽかんとした。