夢を追え!!

「マネージャー、監督からの練習メニュー見せてくれ」

「あ、はい」

響先輩にゆきとのチャットを開いてスマホごと渡す。

受け取った響先輩は、画面を見るなり一瞬だけ目の色を変える。

「響?」

「…いや、鬼みてぇなメニューだなと」

「そんなですかっ」

げんなりしながらスマホを返される。

…いつもと変わらないメニューだと思ったけど、そんなにかしら。

「とりあえずアップ行くぞー!」

響先輩の号令でアップに向かう部員たち。

望と小月先輩はドリンク作りへ向かおうと準備を始めた。

…私は。

「白鳥さん!突っ立ってないで手伝ってよ!」

「っえぇ…」

望の遠慮のない言葉に思わず体が動く。
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