夢を追え!!

グランドに戻ってくると、練習メニューはアップから、基礎練習に変わっていた。

…いつもと、変わりないよね。

響先輩、なんであんな顔してたのかしら。

その後もいつもと変わらない練習が続く。結局、特別厳しい練習はないまま、予定されていた練習時間は終わった。

「普通の練習、だったよな」

「響先輩、なんか忘れてます?」

「いや…、普通だったな。文字にされると結構ハードに見えたけど」

…なんだ、響先輩の思い込みか。

部活も終わったし、ゆきの様子を見に行こうかしら。

「マネージャー!」

「っな、なによ」

「雪兎のお見舞い行くなら俺も行きたい!」

「はぁ?」

松谷の言葉に思わず否定的な声が出る。
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