セカンド・ラブをあなたと
「家に送ろうか?」
汚れた服を気にしてくれている。
「服なら買うから、翔さん、今からデートしない?」
うれしそうな顔をしてくれて、私もうれしくなった。
「時間、いいの?」
「千絵さんにメール入れるからだいじょうぶ。
千絵さんに言ったの。付き合ってる人いるって」

翔さんが綻ぶように笑った。
こんな些細なことで。これだからこの人はかわいい。

「千絵さん、何か言ってた?」
「よかったって。応援してるって」
「よっしゃー!」
ガッツポーズまでしている。

「行こう」
私から腕を組んだ。
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