君を愛していいのは俺だけ

 明日、なにを着て行こうかな。
 帰宅してすぐにクローゼットを開けて、コーディネートをしていく。
 慰労会とはいえ社内の集まりだから、あまり砕けた格好は避けないといけないし、なによりも明日は客先へ外出する予定がある。


「どうしようかな……。足元はブーティーにしたいんだけどな」

 ひとり言を呟きながら、姿見の前で服を合わせていると、ベッドの上に置いていた携帯が鳴った。


【お疲れ様。明日、仁香も来るって佐久間から聞いたよ。また話せるのを楽しみにしてる】

 陽太くんからのメッセージが不意に送られてきて、気持ちがさらに昂っていく。


【お疲れ様です。セールチームの慰労会まで開いてくださってありがとうございます。楽しみにしてます】

 返事を済ませ、コーディネートにますます気合を入れる。
 社内はお洒落な人が多いし、この前とは違って、他の人たちとのセンスの見せどころになりそうだ。
 陽太くんがどんな服装を好むのかわからないけれど、私らしくもありギャップのある感じにしようと決めた。


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