君を愛していいのは俺だけ
先週と変わらず、表参道はイルミネーションで煌めいている。
複合ビル内のレストランに入ると、すでに社長室の面々や他部署のセール担当者数名が到着していた。
「お疲れ様です」
「あ、秋吉さん。お疲れ様!」
店員に案内されて個室に入ると、真っ先に佐久間さんが気付いてくれた。
彼の隣に座っている陽太くんも私に微笑みかけてくれて、それだけでうれしくて自然と口角が持ち上がる。
「席、自由だから好きなところに座って」
「はい……」
佐久間さんにそう言われても、迷ってしまった。
陽太くんを挟んだ反対隣の席も、目の前も空席だ。
だけど、周防会の先輩もいるから、どうしても選べなくて。
彼から一番離れた端の席に決め、椅子に座って宴会が始まるのを待った。