君を愛していいのは俺だけ

「彼氏でもないんだから権利はないって分かってて言うけど、飲みに出るのはいいとして、もう家に他の男を上げたりしないでほしいな」
「……滝澤さんのこと?」

 そうだよ、と即答した彼は真顔で私を見つめている。
 怒らせるようなことだったかと思いつつ、もしそれが彼のヤキモチなのだとしたら、ちょっと嬉しく思う。


「って言われても、仁香の自由なんだけどね。現状は」
「……自由じゃなくなる時があるの?」
「仁香が俺の彼女になったら、そんなこと絶対に許さない」
「もし、そういうことがあったらどうするの?」

 また真顔でムッとされるのかな。
 仁香は俺のものなんだからって言われたり、ギュッと抱きしめられたり……。


「朝までコースで、抱きつぶすかもな」

 鋭くも妖艶な目つきで見つめられ、鼓動とともに身体がわずかに震える。
 抱きつぶすなんて言葉を初めて聞いた私は、彼を怒らせないようにしようと強く思った。


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