君を愛していいのは俺だけ
「っ!! 陽太くん!?」
軽く飲みなおすものだと思っていたのに、彼は突然私を横抱きにして、リビングを後にし、廊下を引き返していく。
軽々と抱き上げられて思わず彼の首に掴まってしまったけれど、大接近している距離に心臓がけたたましく鳴り出した。
「下ろして」
「ダメ」
「どこに行くの?」
「ベッド」
突き当たりのドアを開けた彼は、夜景の明かりを頼りに寝室を進んでいく。
ゆっくりと下ろされ、ベッドに背中を預けた私に、彼は馬乗りになって見下ろしてきた。
「今の俺を知りたいって、思ってくれてるんだよね?」
「……うん」
「仁香は驚くかもしれないけど、七年前の俺と今の俺は違うから」
私の顔の横に手を突き、まじまじと見つめられて呼吸まで吸い取られてしまいそうだ。
今の陽太くんは、すごく大人の男性。
七年前の彼とは比較にならないほどの色気を降らせる彼から、視線を逸らせなくなった。