君を愛していいのは俺だけ
「俺の気持ちを知ってて、そんなこと言うの?」
「えっ!?」
「俺が、仁香を好きだって言ったから? それとも、本当なの?」
そっと腕を緩めた彼が真剣なまなざしで、私を見つめてくる。
彼にとって、七年後の私はどんな女性なんだろう。
私が思っているよりも、ずっと大人で色々経験して、多少の狡さも覚えたような人?
それとも、外見が成熟しただけで、あの頃となにも変わっていない?
「本当だよ」
彼の瞳に答えを探しても見つからなくて、私が先に返事をした。
ゆらりと大きく揺れたように見えた彼の瞳は、秒を追うごとに妖艶さを取り戻し、再び私をきつく抱きしめた。
彼の腕の中は、鼓動の音が響いている。
私を包む温もりは心地いいけど、ドキドキしてたまらない。