君を愛していいのは俺だけ
「陽太くん、買ってきてくれたの?」
「仁香が帰りに買ったんじゃないの?」
二次会に行く途中で倒れたきり、記憶がない。
目を覚ましたら滝澤さんがいて、今は陽太くんがいて……。
ペットボトルを手渡すと一緒にベッドに腰かけ、優しく背中をさすってくれる。
ちゃんと座っているつもりだけど力が入らなくて、陽太くんに寄りかかってしまった。
「倒れるほどつらいのに、よく帰ってこれたね」
「……二次会に移動してる時だったから、一緒にいた滝澤さんが送ってくれて」
「そっか。じゃあ、これも滝澤が買ってくれたんだろうな。ちゃんと診てもらって、週末はゆっくりしよう」
「うん」
立ち上がった彼は、傍らに畳まれていたコートを私に着せ、病院へ行く支度をしてくれた。
飲み物だけじゃなく、コートも畳んでくれたり、冷却シートを貼ってくれたり……滝澤さんの気遣いには本当に感謝だ。