君を愛していいのは俺だけ
「俺がやってあげるから、仁香は服を脱いで、ベッドに座って」
「えっ!?」
「早く。熱が上がったらどうするの」
私の手からタオルを取った彼が急かす。
「ほら、早く。準備できたら背中向けて」
「でも……」
「絶対に見ないから」
ベッドに腰かけて、そろそろと服を脱ぐ。
お互いに目を逸らしているけれど、どうにも恥ずかしくて身体を小さくした。
「陽太くん、いいよ」
彼の視線を背中に感じて、見られていると思うとドキドキする。
下着は着けたまま、両腕で胸元を抱くように隠しているけれど、熱と緊張のせいで全身が赤く染まっているような気がしてきた。
「ん。じゃあ拭くね」
だけど、彼は淡々と作業のように拭いてくれるだけで。
「よし、あとは自分でやって」
もう一度お湯に浸して絞ったタオルを、彼はテーブルに置いて部屋を出て行った。