君を愛していいのは俺だけ
陽太くんには、ドキドキさせられてばかりだ。
他意はないと思っていたけれど、素肌を晒しただけで彼の色気のある表情が浮かんできて、勝手にからだが火照ってしまった。
彼の顔が見えなくてよかったとホッとしながら、身体を拭ってパジャマに着替え、洗面器を手に寝室を出た。
「もういいの?」
「うん、ありがとう」
Yシャツ姿になった彼が一式を受け取ってくれて、私も一緒に洗面室へ。
「熱は?」
「病院に行く前に比べたら下がってると思う」
「そうか。念のためマスクもして早めに横になりなさい」
「ありがとう」
彼が用意してくれた冷却シートとマスクを着け、寝室に戻ってベッドに入った。
毎日彼が寝起きしているベッドは、広い部屋に見合ったキングサイズ。
この前来た時は、枕がふたつ並んでいたはずなのに、長くて大きいものがひとつだけ置かれているのに気づいた。