君を愛していいのは俺だけ

 クリスマスに買ったペアグラスを傾け、フルーティーな赤ワインに口をつける。
 並んでソファに座り、テレビで放送されている洋画を観るけれど、彼の整った横顔に見惚れてしまい、内容はあまり頭に入ってこない。


「……酔ったの?」

 私の様子に気づいた彼と視線が交わって、ドキッとした。


「うぅん。すごく美味しくて飲みすぎちゃいそうだけど、まだ大丈夫」
「仁香はどっしりとしたコクのあるものより、さらっと飲める方が好きでしょ?」
「よくわかってるね」

 さすがワイン好きだなぁ。どんなものがいいかなんて話したことないのに、何回か一緒に飲んだだけで分かるなんて。
 特に今夜のものは飲みやすくて、あっという間に一杯目を空けてしまった。


「仁香」
「なぁに? ……っ!!」

 不意を突いたキスに、目を丸くして驚いていると、彼がもう一度唇を重ねてきて。


「こうでもしないと、ちゃんと俺を見れないみたいだから」

 抜き取られたグラスがテーブルに置かれ、引き寄せられるままに彼の脚の間に座らせられた。


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