君を愛していいのは俺だけ

 長い廊下を歩く間も、彼は横抱きにしている私にキスを落とす。
 ワインと甘い雰囲気に酔っている私は、くちづけを受け入れるたびに緊張を解かれていく感じがして、自然と彼に身体を委ねた。


 窓から入る夜景の仄かな明かりの中、寝室の大きなベッドに下ろされると、再びきつく抱きしめられた。


「陽太くん」
「なに?」

 七年間想い続けていた時は、簡単に口にできたのに、再会したら勇気や勢いが必要になってしまって。
 恋人になったら、想いが募りすぎて言えなくなったりして……。

 だから、今夜はちゃんと伝えたい。


「……好き」

 彼の鼓動に耳を澄ませ、溢れた想いを言葉にする。


「陽太くん、大好き」

 私の言葉に呼応するように、彼の胸の音が跳ねている気がして、もう一度告げた。


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