君を愛していいのは俺だけ

 最近、彼女にくっついてると色々と大変なことになる。

 一日も早く婚姻を結んでしまいたいと思ったり、身体が反応してしまったり。
 どれだけ抱いても、愛しすぎて気持ちが有り余ってしまうんだ。


 一昨日買ってきた指輪、気に入ってくれるかな。
 サイズはきっと大丈夫なはずだけど……。


「陽太くん」
「ん?」


 ソファに座って、彼女を背中から抱きしめていたら、少し眉尻を下げた表情が向けられた。

「最近、悩み事でもあるの? 私ができることなら手伝うから言ってほしいな……。仕事が増えて少しくらい残業になっても、働いてる陽太くんと一緒にいられるなら、全然平気だし……むしろ大歓迎だよ」
「ありがとう。でも、大丈夫」

 ……かわいい。
 俺のために尽くそうとしてくれるその気持ちだけで、十分幸せだ。


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