【完】溺愛飛散注意報-貴方に溺れたい-

今だって。

下を向く私の額をちょんちょん、と指で優しく弾いて。


「未麻…余計な事考えてんだったら、俺の事考えてろよ…?」


そんな風に笑ってくれるせんぱいの存在に、沢山救われている事に気付かされて、泣きそうになるんだ。


「…せんぱい、ほんと、素敵過ぎです…」


赤くなりそうな顔を隠す為にもう一度下を向いて、私は消え入りそうな声で、そう呟いた。



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