【完】溺愛飛散注意報-貴方に溺れたい-
そんな私たちを遠巻きで眺めている人たちがいるだなんて、知ることもなく。
「おい、見ろよ、アレ。寺門が珍しくオンナ連れてんじゃねぇかよ」
「あ?おー。マジかよ。なに?アイツにも遂に春が来たって訳?」
「くくく、面白ぇから、ちょっとちょっかい掛けてみようぜ」
でも、物陰に隠れてそんな物騒な台詞を呟いている、その存在に…私以外の皆は気付いていたみたいだった。
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