過保護なドクターととろ甘同居


「ちょうど……私がここでお世話になり始めた頃ですね、出産するの」


先生のところでお世話になることになったあの日の私は、こんな未来を想像するはずもなかった。

素敵な人だなって憧れる存在だった人と結ばれて、その人の子をお腹に宿せることになるなんて……。


「出産して落ち着いたら、式を挙げないか?」

「式……結婚式、ですか?」

「ああ。やりたくないか?」

「いえ! すっごくやりたいです!」


つい声に力がこもってしまった私を、先生はフッと笑う。

横から腕を回して、胸の中に抱き締めてくれた。

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