過保護なドクターととろ甘同居


でも、待って。

この先生に診察してもらうとか、ちょっとどうなの?

妊娠の検査って、まさか内診台に乗ったりするの?!


「初めてですね……妊娠の検査ということでいいですか」


診察室に入ると、先生は早速奥のデスクに座り、パソコンモニターに向かっていた。

「あ、はい」と答えたタイミングで、奥の開け放たれたドアから年配の白衣を着た看護師さんらしき人がやってくる。

そして「どうぞ、お掛けください」と椅子を二脚用意してくれた。

「すみません」と頭を下げ、腰を下ろす。


「検査薬は試されましたか?」

「はい。陰性だったんですけど……一応、病院で調べてもらおうかと」


そこまで話したところで、横にいる俊くんが「ちょっと怪しいんで」と余計な口を挟む。

思わず「ちょっと!」と肘で小突くと、俊くんは不機嫌を露わに口を開いた。


「もしデキてても、産むとか言うなよ」

「はぁ?! だから、デキてないってば」

「まっ、調べてもらえばわかることだから」

「だから!」

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