過保護なドクターととろ甘同居


「用意できましたか?」


診察台のチェアの上にも目隠しのカーテンが引かれていて、その向こう側からさっきの看護師さんの声がかかる。


「あ、はい、できました……」

「足を乗せる場所、わかりますか? そこに足を掛けて座ってくださいね。足元に気をつけて」


生まれて初めての内診台。

言われた通り足を乗せる場所に片足を乗せ、跨がるようにして腰を下ろす。

中に何も履いていない心許ない状態をせめてもとスカートでガードしていると、目の前に垂れ下がるカーテンの向こうから看護師さんの手が伸びてきて、スカートを豪快に捲り上げられてしまった。


「院長、お願いします」


心の中でギャーギャー騒いでいる最中、「動きますよ」と、目隠しカーテンの向こうからいよいよ先生の落ち着いた声が聞こえてきた。

ギクリとしながらも「はい」と動揺を押し込めて返事する。

診察台がゆっくりと上昇していくと、足を置いた部分が開脚させるように左右へと移動していった。

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