クールな王太子の新妻への溺愛誓約
「八年も経つというのに、これほどの痕になっているとは……。本当に悪かった」
それはクレアが十一歳の誕生日のことだった。
タカマッサで開かれた誕生会に招待されたレオンが、クレアを驚かせようと用意したのは、箱を開けると同時に中から人形が飛び出すというビックリ箱だった。
慕っていたレオンからのプレゼントをクレアが喜び勇んで開けると、それがテーブルの上の燭台を倒し、運悪くクレアの左腕に燃え移ったのだ。慌てて消化したものの、燃えたドレスがぴったりと張り付いたことで、腕に重度の火傷を負ってしまった。
「レオン様が悪いわけではありませんから。もうお気になさらないでください」
「ありがとう、クレア」
レオンはそう言いながらゆっくりと近づき、クレアの額にキスを落とした。
「もっと話を聞かせてください」
「わかった。クレアが眠りにつくまでずっと話して聞かせよう」
レオンはクレアの袖を直し、布団の中で手を握りながら、話し始めた――。