クールな王太子の新妻への溺愛誓約
◇◇◇
「ところでベティ、聞きたいことがあるの」
自室に戻りソファに座ったクレアは、ベティを手招きで呼び寄せた。
「聞きたいこと、でございますか?」
小首を傾げるベティが、真剣な顔でクレアを見下ろす。
「あ、聞きたいことというより、教えてほしいことって言ったらいいのかしら……」
クレアは頬を赤く染めて、ベティから不自然に目を逸らした。
「私にお教えできることならば、なんなりとお聞きくださいませ」
「あのね……」
言いよどむクレアにベティが腰を折り曲げて顔を近づける。
「どうかなさいましたか?」
「――っ」
大きな目をさらに丸くするベティに、クレアは言葉を詰まらせた。