クールな王太子の新妻への溺愛誓約

◇◇◇

「ところでベティ、聞きたいことがあるの」


自室に戻りソファに座ったクレアは、ベティを手招きで呼び寄せた。


「聞きたいこと、でございますか?」


小首を傾げるベティが、真剣な顔でクレアを見下ろす。


「あ、聞きたいことというより、教えてほしいことって言ったらいいのかしら……」


クレアは頬を赤く染めて、ベティから不自然に目を逸らした。


「私にお教えできることならば、なんなりとお聞きくださいませ」

「あのね……」


言いよどむクレアにベティが腰を折り曲げて顔を近づける。


「どうかなさいましたか?」

「――っ」


大きな目をさらに丸くするベティに、クレアは言葉を詰まらせた。
< 218 / 286 >

この作品をシェア

pagetop