クールな王太子の新妻への溺愛誓約
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無事に婚礼の儀や挨拶を終わらせた頃には、外はすっかり夜の闇に包まれていた。満月がもたらす光が、国民の去った庭園に幾重もの筋を伸ばしている。
自室へ戻ったクレアは、今度は忙しなく湯浴みの準備だ。苦しいコルセットからようやく解放されたものの、これからレオンと迎える初夜のことを考えるだけで胸が苦しい。
「クレア様の湯浴みをお手伝いするのも、これが最後になるでしょうか」
甲斐甲斐しく準備をしながら、ベティがポツリと呟く。
ベティは一週間後、フィアーコを発つことになっている。別れの挨拶はまだ早い気がしたが、言わずにはいられない。
「今まで本当にありがとう、ベティ」
クレアは湯を背中に掛けてもらいながら言った。
「これからはパトリシアがクレア様付きの侍女になりますので、ご心配はいりません」
「クレア様、至らぬ点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします」