クールな王太子の新妻への溺愛誓約
「おわかりになられましたか?」
確認までされ、クレアは「はい」と小さく返事をした。
「それはよかったです。私はピエトーネで、お世継ぎ誕生のお知らせを楽しみに待っておりますね」
真面目顔を即座に封印したベティは顔を綻ばせ、クレアの手を優しく握った。
ベティが部屋を出てクレアがひとりになり数分後、ドアが緩やかに四回ノックされた。
(レオン様だわ……!)
すでに上昇の一途を辿っていた心拍は、ノックの音で一気に頂点を目指していく。大きな太鼓が胸の中で暴れている感覚だ。
弾かれたようにドアへ向かい、その勢いのままドアを開ける。
そこには、驚きに目を丸くしたレオンが立っていた。
ターコイズ色に金糸の刺繍を施されたナイトウエアをまとったレオンに、クレアは見惚れてしまった。昼間の比ではない、香り立つような色気に圧倒される。
「……こ、こんばんは、レオン様」