クールな王太子の新妻への溺愛誓約

「本当だ。それに、もしもクレアが嫌だと言うのなら無理することはない」

「それは……私のことは、そこまで想っていないということですか……?」


クレアが『嫌だ』と言えば、それで抑えられる程度なのかと不安になる。


「そうじゃない」


レオンは柔らかく否定した。


「今まで私がどれだけ忍耐を強いられてきたかわかる? クレアを今すぐ抱きたい。クレアの全てを手に入れたい。だが、クレアがそれを怖がるのなら、今夜じゃなくていい。嫌がることはしたくないと思ってる」


クレアは、レオンがそこまで自分のことを考えてくれているとは思いもしなかった。
胸に熱いものが込み上げてくる。鼻の奥がツンとした。


「……レオン様に抱いてほしいです」


クレアは思い切って言った。

怖くないと言ったら嘘になる。カエルの格好もそうだが、ベティから『最初は痛い』と聞いていたから。

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