クールな王太子の新妻への溺愛誓約

しかしそれ以上に、レオンにもっと愛されたい、レオンをもっと愛したいという気持ちの方が大きい。

レオンの目に艶めいた色が滲む。


「クレア、愛してる。……愛しくてたまらない」


レオンの指先がクレアの頬をなぞり、そのまま首筋を辿って髪を束ねているリボンへかかった。スルッと音を立てて結び目が解かれる。その瞬間、髪から甘い香りが立った。


「レオン様、私も愛しております」


口に出したそばから、想いが溢れてくる。
クレアが目を閉じると、瞼にレオンの唇が降りてきた。それはそのまま鼻先へと移動し、ついに唇へと到達する。

触れたレオンの唇は思いのほか熱く、クレアの口から吐息が漏れた。クレアの反応を確かめながら、レオンの舌がゆっくりと歯列を割って口内へ入る。そして、奥へと引っ込んでいたクレアの舌を探し当てた。


「んっ……」


思わずこぼれた甘い声に触発されたように、レオンが執拗に舌を絡ませる。
無我夢中でレオンのキスに応じているうちに、体の芯が痺れて火照っていく。頭の中も心の中も、レオン以外になかった。

束の間唇が離れる。


「レオン様……」


その隙を突いて名前を呼ぶと、もっとレオンで満たされたいと心と体が叫ぶ。

それに応えるように、レオンはクレアの首筋から胸元へ向かって顔を埋めた。


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