クールな王太子の新妻への溺愛誓約
そこまで言ったコスナーは、そこで言葉をぐっと飲み込んだ。レオンの刺すような視線に気づいたのだ。
バラを抱え、レオンがコスナーにジリッと歩み寄る。
「クレアを妙な目で見たら、どうなるかわかっているだろうな」
凄みをきかせ、レオンがコスナーを鋭く見据える。
「――は、はい!」
コスナーは自分の失言に震え上がった。
だが、コスナーの言うとおりだった。レオンと結ばれて一ヶ月。クレアの美しさは留まるところを知らないのだから。
フィアーコに来たばかりの頃に見え隠れしていた幼さは影を潜め、匂い立つほどの色香に侍従たちは遠目に彼女を見るだけでうっとりとするほどに。
クレアが微笑みを向けるだけで、失神してしまう者もいるのだ。
美しい妃を持つ他国の国王たちでさえ、その美貌に時を忘れて見入るほど。
それを見るにつけ、レオンは誇らしい思いと嫉妬のような思いに駆られる。クレアを誰の目にも触れさせず、自分だけのものにしておきたいと。