クールな王太子の新妻への溺愛誓約
そんな想いを知ってか知らずか、クレアは慈しみに満ちた笑みでレオンを見つめる。すぐにでも唇を重ねたい欲望を抑え込むことに必死になるのが常だった。
「レオンさまー」
愛しい声がバラ園に響く。
レオンは手を止め、視線を泳がせた。
「やはりこちらでございましたか。私の勘もなかなかでございます」
レオンの前に姿を現したクレアが嬉しそうに笑う。
薄いピンク色のドレスをまとったクレアの美しさは、いつも以上に格別だ。艶やかなブロンドの髪が風に揺れ、大きく開いた胸元は真綿のように白い。
潤んだ瞳に、見るからに柔らかそうな唇。今日もまた、溢れんばかりの色香を惜しげもなく振りまいている。
クレアと共にしたベッドから出る時に見たあどけない寝顔とのギャップに、レオンの胸がはやる。
横目でみたコスナーは、だらしなく口をポカンと開けてクレアを見つめていた。
それをけん制するように鋭い視線を投げてから、クレアを甘く見つめる。
レオンが抱えている花束を見て、クレアからさらに笑顔がこぼれる。