不機嫌なジェミニ
ジンさんに肩を抱かれたまま、駐車場の出入り口からマンションに入ると、
廊下はフカフカの絨毯が敷かれ、黒の大理石のような壁が続いていた。
エレベーターのドアをカードキーで開け、エレベーターに乗り込む。
超、高級なタワーマンションだな。と思いながら光る25階の表示を見つめた。
「ご、ご実家ですか?」
「アホだな。35歳にもなって実家暮らしはないだろ。
まあ、レンの部屋も同じ階だけど…」
双子って住む場所も一緒なんだ。とぼんやりした頭で思う。
「後で、レンの部屋に一緒に住んでるオンナにパジャマとか用意してもらうから…」
といいながら、止まったエレベーターを一緒に降りて、
角部屋と思われる1番端のドアを開けた。
(ちなみにレンさんの部屋は反対側の角部屋だということが後でわかった)
広い玄関で靴を脱ごうとしてふらつくと、
ジンさんは私の靴を屈みこんで脱がせた後、
私をヒョイとお姫様抱っこして部屋に運んだ。
「お、降ろしてください…」と小声で言ったけど、もう、頭がクラクラして、つい、ジンさんの腕につかまってしまった。
ジンさんはベッドルームと思われる部屋にまっすぐ入って行って、私を大きなベッドにおろし、
コートのボタンを外して脱がせ、ちょっと悩んでから、セーターもゆっくり脱がせていく。
「怯えるなよ。今日は何もしないから…」
と優しい声で言うので、私は安心しきって頷いて目を閉じた。
廊下はフカフカの絨毯が敷かれ、黒の大理石のような壁が続いていた。
エレベーターのドアをカードキーで開け、エレベーターに乗り込む。
超、高級なタワーマンションだな。と思いながら光る25階の表示を見つめた。
「ご、ご実家ですか?」
「アホだな。35歳にもなって実家暮らしはないだろ。
まあ、レンの部屋も同じ階だけど…」
双子って住む場所も一緒なんだ。とぼんやりした頭で思う。
「後で、レンの部屋に一緒に住んでるオンナにパジャマとか用意してもらうから…」
といいながら、止まったエレベーターを一緒に降りて、
角部屋と思われる1番端のドアを開けた。
(ちなみにレンさんの部屋は反対側の角部屋だということが後でわかった)
広い玄関で靴を脱ごうとしてふらつくと、
ジンさんは私の靴を屈みこんで脱がせた後、
私をヒョイとお姫様抱っこして部屋に運んだ。
「お、降ろしてください…」と小声で言ったけど、もう、頭がクラクラして、つい、ジンさんの腕につかまってしまった。
ジンさんはベッドルームと思われる部屋にまっすぐ入って行って、私を大きなベッドにおろし、
コートのボタンを外して脱がせ、ちょっと悩んでから、セーターもゆっくり脱がせていく。
「怯えるなよ。今日は何もしないから…」
と優しい声で言うので、私は安心しきって頷いて目を閉じた。