不機嫌なジェミニ
レンさんが足早にやって来て、

「困りますね。こんなところに寄り道して…玄関まで送りますよ。
冴子さん、ジンはあなたと2度と関わらないよ。」と腕を掴む。

「なんで?わたし達みんな、いい関係だったでしょう?」
と木村さんはレンさんに言いながら連れて行かれてしまった。

ジンさんは大きくため息をつき、
「セイジ、後は頼む」と言って、部屋を出て行く。

慌てて蘭子さんもジンさんの後を追って行った。


セイジさんとふたりで部屋に残される。

ふたりで顔を見合わせるけど、交わすことばがみつからず、

椅子に座って、仕事を始めた。



あれは元カノってやつだろう。

ラスボスって感じの。

私がかなう相手ではない。と一目見ればわかってしまう。

美しい大人の女の人。


そしてジンさんはいなくなってしまった。

私になんの説明もなく…

私の心も身体も置き去りにしたままで…





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