不機嫌なジェミニ
「トウコ、一緒に帰ろう」と、店を出るとジンさんは私の手を繋いで、みんなと駅に向かう。
…手、繋いだままですか?と私は赤くなって俯いて歩く。
駅に着くと、
「今日は飲んでるから、電車な。」と私の使うホームと反対側の階段を上がる。
「ジンさん、ひとりで帰れますし、反対側のホームです」と言って、立ち止まろうとするけど、
「もう、遅いし、うちに泊まればいい。ここから2駅だし」と、私の手を引いてまた、階段を上がっていく。
…今日もジンさんの家に泊まるの?
「あ、明日も仕事です。」とジンさんの背中に言うと、振り向いて屈み込み、
「今日は控えめにする。」とジンさんは私の耳元で囁き、また階段を登った。
私は繋がれた手を振りほどくなんて出来ない。
ジンさんが大好きだから…
…手、繋いだままですか?と私は赤くなって俯いて歩く。
駅に着くと、
「今日は飲んでるから、電車な。」と私の使うホームと反対側の階段を上がる。
「ジンさん、ひとりで帰れますし、反対側のホームです」と言って、立ち止まろうとするけど、
「もう、遅いし、うちに泊まればいい。ここから2駅だし」と、私の手を引いてまた、階段を上がっていく。
…今日もジンさんの家に泊まるの?
「あ、明日も仕事です。」とジンさんの背中に言うと、振り向いて屈み込み、
「今日は控えめにする。」とジンさんは私の耳元で囁き、また階段を登った。
私は繋がれた手を振りほどくなんて出来ない。
ジンさんが大好きだから…