タイムリープ
「こんなに電話くれてたなんて………」

私は液晶画面をスクロールし、翼からの着信履歴を見た。

翼の言ったとおり、昨日は何回も私に電話をした履歴が残っていた。

「どうしたらいいの?」

私はスマートフォンをふとんの上に投げ捨て、ごろりとフローリングの床に寝ころんだ。

昨日に戻って母親に会いたいという気持ちもあるが、タイムリープすると優太とデートしたことがなかったことになってしまう。

「はぁ」

私は、困った表情で深いため息をついた。

窓から聞こえる、うるさい蝉の鳴き声が私の耳に届く。

ーーーーーーブルブル!

そのとき、私のスマートフォンが鳴り響いた。

私はふとんの上に投げ捨てたスマートフォンを手に取って、ディスプレイに視線を落とした。

「優太」

私は、ディスプレイに表示されている人の名前を口にした。

ディスプレイに表示されていたのは山田優太からで、彼からLINEが一件送られてきた。
私は表示されてる、LINEの新着メッセージをタッチした。

【昨日は、梢とデートできて楽しかった。梢の作ってくれた、料理めっちゃおいしかった。ありがとうな!】

彼から送られてきた本文を見ると、涙腺がゆるんだ。
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