タイムリープ
「私も、ずっと優太のことが好きだったの」

私は潤んだ瞳で、頬を赤らめながら初めて彼の名前を呼び捨てにして呼んだ。

「本当か!」

彼は顔を真っ赤にして、私を見つめる。

「うん。私も、優太と一緒にデートしたい」

頬を赤くして、私は自分の思いを彼にぶつけた。

「梢、大好きだ」

優太はそっと私の頬に触れて、微笑んだ。

ーーーーーードクン!

また、私の心臓がドクンと跳ねた。

いつ実るか分からない苦しい片想いが実って、私は涙が出そうになるぐらいうれしかった。
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