クールな部長とときめき社内恋愛
おいおい……いい感じの会話がはじまるんじゃないかと思ったのに、言い合いをはじめている。どんどんヒートアップしていって、舞花もどうしたらいいのかと困りながらふたりを見つめている状態。
お互いこじらせているとこうなるのか、と呆れた俺は立ち上がって広縁まで行くと、窓を開けて園庭を確かめる。
そして戻り、兄さんと穂乃恵さんの腕を引っ張って立ち上がらせた。
「おい逸希、なんだよ」
突然のことにふたりとも言い合いをやめて、兄さんはわかりやすく眉を寄せる。
「はいはい、続きはこっちでやってくれ。庭綺麗だし、雰囲気あると思うんだよね。でも、大きな声は他の客に聞こえちゃうかもしれないから気をつけて」
「ちょっと逸希くん、なに言って……」
「ふたりともじれったいんだよ。大人なんだから、そろそろ自分の気持ち伝え合ってくれ」
困惑する穂乃恵さんと兄さんを広縁へと押し進め、館内用の外履きを持ってきて手渡す。最後に俺は、満面の笑みを浮かべてふたりを見た。
「イチャつきたいんだ。いいって言うまで覗くなよ?」
そして、障子をぴしゃりと閉める。
これでいいだろう、とテーブルに戻ってきた俺を、傍観しているしかなかった舞花が顔を真っ赤にして見ている。
お互いこじらせているとこうなるのか、と呆れた俺は立ち上がって広縁まで行くと、窓を開けて園庭を確かめる。
そして戻り、兄さんと穂乃恵さんの腕を引っ張って立ち上がらせた。
「おい逸希、なんだよ」
突然のことにふたりとも言い合いをやめて、兄さんはわかりやすく眉を寄せる。
「はいはい、続きはこっちでやってくれ。庭綺麗だし、雰囲気あると思うんだよね。でも、大きな声は他の客に聞こえちゃうかもしれないから気をつけて」
「ちょっと逸希くん、なに言って……」
「ふたりともじれったいんだよ。大人なんだから、そろそろ自分の気持ち伝え合ってくれ」
困惑する穂乃恵さんと兄さんを広縁へと押し進め、館内用の外履きを持ってきて手渡す。最後に俺は、満面の笑みを浮かべてふたりを見た。
「イチャつきたいんだ。いいって言うまで覗くなよ?」
そして、障子をぴしゃりと閉める。
これでいいだろう、とテーブルに戻ってきた俺を、傍観しているしかなかった舞花が顔を真っ赤にして見ている。