クールな部長とときめき社内恋愛
「イチャつきたいって、そんなこと堂々とふたりに言うなんて……!」
「言っておけばこっちに戻りづらいと思ったんだよ。逃げ場なくせば覚悟も決まるだろ。まったく、ここまで世話が焼けるとはね」
ため息をつきながらそう言った俺に、舞花は視線を落として「そ、そうですか」と小さな声を出す。
ふっと笑った俺は、彼女の顔を覗き込んだ。
「残念がらなくても、キスくらいはしようかなって思ってる」
「べ、別に残念がってませんよ!」
「ほら、声大きいって。そこに兄さんたちいるんだからさ」
横から舞花の首に腕を回し、反対側から頬を触って顎を押すようにすると、彼女の恥じらう表情がこちらに向いた。
我慢なんてしていられなくて、すぐに唇を塞ぐ。
本当は触れたい場所がたくさんあるんだ。でも今は抑えないと。
「湯上りの浴衣って色っぽいな」
「逸希さんも、似合っててドキドキする……」
照れながら言う舞花に口もとを緩めた俺が、もう一度彼女にキスをしようとしたとき――バンッ、と障子が勢いよく開いて頬を赤くした穂乃恵さんが入ってきた。
そして部屋の隅までいって、ずっと顔を覆っている。
「な、並田さん……!?」
心配した舞花がそっちにいってしまい、キスしたかったのに、と後ろを振り向くと兄さんも部屋に戻ってきていた。
「言っておけばこっちに戻りづらいと思ったんだよ。逃げ場なくせば覚悟も決まるだろ。まったく、ここまで世話が焼けるとはね」
ため息をつきながらそう言った俺に、舞花は視線を落として「そ、そうですか」と小さな声を出す。
ふっと笑った俺は、彼女の顔を覗き込んだ。
「残念がらなくても、キスくらいはしようかなって思ってる」
「べ、別に残念がってませんよ!」
「ほら、声大きいって。そこに兄さんたちいるんだからさ」
横から舞花の首に腕を回し、反対側から頬を触って顎を押すようにすると、彼女の恥じらう表情がこちらに向いた。
我慢なんてしていられなくて、すぐに唇を塞ぐ。
本当は触れたい場所がたくさんあるんだ。でも今は抑えないと。
「湯上りの浴衣って色っぽいな」
「逸希さんも、似合っててドキドキする……」
照れながら言う舞花に口もとを緩めた俺が、もう一度彼女にキスをしようとしたとき――バンッ、と障子が勢いよく開いて頬を赤くした穂乃恵さんが入ってきた。
そして部屋の隅までいって、ずっと顔を覆っている。
「な、並田さん……!?」
心配した舞花がそっちにいってしまい、キスしたかったのに、と後ろを振り向くと兄さんも部屋に戻ってきていた。