クールな部長とときめき社内恋愛
「兄さん、なにしたんだよ」
「恋人になってほしいって言ったんだよ」
「……え、恋人?」
思ったよりも時間かけず、すぐに言ったんだな。
ため息をついた兄さんを俺は凝視して固まる。兄さんの発言に舞花も驚いていた。
そして穂乃恵さんは、ゆっくりと瞳を潤ませながらこちらを向いて兄さんを見つめる。
どうやら庭に放り出す作戦は成功したみたいだが、なんだろう、さっさとくっつけと思っていたのに、こういう場面を見せられるとむず痒くてしかたない。
「上手くいきましたね、逸希さん!」
俺のそばに戻ってきた舞花が、とてもうれしそうな顔をしている。たしかに上手くいってよかった。
兄さんみたいなわかりづらくて不器用な男、穂乃恵さんにしか任せられないよ。
こちらが照れてしまうような雰囲気のふたりを眺めながら、舞花と俺は微笑み合う。
俺たちが恋人になったときのことを思い出し、なんだか無性に愛しくなって、俺はそっと彼女の手を握って指を絡めていた。
「恋人になってほしいって言ったんだよ」
「……え、恋人?」
思ったよりも時間かけず、すぐに言ったんだな。
ため息をついた兄さんを俺は凝視して固まる。兄さんの発言に舞花も驚いていた。
そして穂乃恵さんは、ゆっくりと瞳を潤ませながらこちらを向いて兄さんを見つめる。
どうやら庭に放り出す作戦は成功したみたいだが、なんだろう、さっさとくっつけと思っていたのに、こういう場面を見せられるとむず痒くてしかたない。
「上手くいきましたね、逸希さん!」
俺のそばに戻ってきた舞花が、とてもうれしそうな顔をしている。たしかに上手くいってよかった。
兄さんみたいなわかりづらくて不器用な男、穂乃恵さんにしか任せられないよ。
こちらが照れてしまうような雰囲気のふたりを眺めながら、舞花と俺は微笑み合う。
俺たちが恋人になったときのことを思い出し、なんだか無性に愛しくなって、俺はそっと彼女の手を握って指を絡めていた。