クールな部長とときめき社内恋愛
会議は午後からなので、室内にはまだ誰もいない。静かな空間に彼とふたりきりということにそわそわしながら、テーブルへ資料を置いた。
「ありがとうございました」
手伝ってくれた藤麻さんにお礼を言うと、彼は穏やかに口もとを緩める。
「あのさ、今日の夜空いてる?」
「……はい?」
会議室から出ようとしたとき、藤麻さんがわたしに尋ねてきた。
今日の夜は特に予定なんてないけど、どうしてそんなことを聞くんだろう。
「なにも予定がないなら、俺と食事してほしい。駅前にハンバーグの美味い店ができたらしいんだ。チラシを貰ったから気になってて」
そう言った藤麻さんは上着のポケットから飲食店のチラシを取り出して見せてきた。『ディナーの時間はハンバーグ増量!』と書いてあるのを指さしながら、うれしそうな笑顔をしている。ハンバーグ、好きなのかな。
けれど、急にわたしなんかを誘うなんて、どういうつもりなんだろう。
「ほ、他の人と行ったらどうですか。藤麻さんなら、女の子たち喜びそうだし」
誘われたことに動揺していたわたしは、つい刺々しく断るような言い方をしてしまった。
どうしてわたしを誘うのかと、疑問に思っただけなのに。
「他の人とは行かない。だって、俺が一緒に行きたいと思うのは友野さんだから」
藤麻さんの言葉に胸の鼓動が大きく高鳴ったわたしは、ゆっくりと顔を上げる。口もとを緩めてわたしを見ている彼に、ドキドキする気持ちが抑えられない。
「ありがとうございました」
手伝ってくれた藤麻さんにお礼を言うと、彼は穏やかに口もとを緩める。
「あのさ、今日の夜空いてる?」
「……はい?」
会議室から出ようとしたとき、藤麻さんがわたしに尋ねてきた。
今日の夜は特に予定なんてないけど、どうしてそんなことを聞くんだろう。
「なにも予定がないなら、俺と食事してほしい。駅前にハンバーグの美味い店ができたらしいんだ。チラシを貰ったから気になってて」
そう言った藤麻さんは上着のポケットから飲食店のチラシを取り出して見せてきた。『ディナーの時間はハンバーグ増量!』と書いてあるのを指さしながら、うれしそうな笑顔をしている。ハンバーグ、好きなのかな。
けれど、急にわたしなんかを誘うなんて、どういうつもりなんだろう。
「ほ、他の人と行ったらどうですか。藤麻さんなら、女の子たち喜びそうだし」
誘われたことに動揺していたわたしは、つい刺々しく断るような言い方をしてしまった。
どうしてわたしを誘うのかと、疑問に思っただけなのに。
「他の人とは行かない。だって、俺が一緒に行きたいと思うのは友野さんだから」
藤麻さんの言葉に胸の鼓動が大きく高鳴ったわたしは、ゆっくりと顔を上げる。口もとを緩めてわたしを見ている彼に、ドキドキする気持ちが抑えられない。