クールな部長とときめき社内恋愛
胸の鼓動が苦しくなってきてやっと視線を逸らすことができたわたしは、手元だけに集中して騒ぐ気持ちを抑えるのに必死だった。
食べ終えて店を出た後も、藤麻さんの指が触れたのを思い出してドキドキしていた。
途中から意識してしまったから、あまり会話ができなかったけどハンバーグは美味しかった。
「あの、誘ってくれてありがとうございました」
駅へと歩き出した藤麻さんに、照れてしまうのをなんとか堪えながら伝えると、振り返った彼は満足そうな表情をしていた。
「俺こそ、付き合ってくれてありがとう。熱くて口をもごもごさせる友野さんを見ることができたし」
「や、やめてください、恥ずかしいです!」
いたずらっぽく口もとを緩めた彼は、またわたしのことをからかっている。
ムッとしていると、藤麻さんはわたしの隣に並んでじっと見つめてきた。
「そういう友野さん、もっと見たいんだ。俺の前では素でいてほしいって思う。なにかあったら話を聞いてあげたい」
穏やかな彼の声に、じわじわと温かさを感じた。
そんなことを言われるとは思っていなかったわたしは、どうしたらいいのかわからないままうつむいてしまう。
彼の優しさにときめいても大丈夫?
迷いながらも、自分の中で想いがあふれそうになっているのを心の隅で感じていた。
食べ終えて店を出た後も、藤麻さんの指が触れたのを思い出してドキドキしていた。
途中から意識してしまったから、あまり会話ができなかったけどハンバーグは美味しかった。
「あの、誘ってくれてありがとうございました」
駅へと歩き出した藤麻さんに、照れてしまうのをなんとか堪えながら伝えると、振り返った彼は満足そうな表情をしていた。
「俺こそ、付き合ってくれてありがとう。熱くて口をもごもごさせる友野さんを見ることができたし」
「や、やめてください、恥ずかしいです!」
いたずらっぽく口もとを緩めた彼は、またわたしのことをからかっている。
ムッとしていると、藤麻さんはわたしの隣に並んでじっと見つめてきた。
「そういう友野さん、もっと見たいんだ。俺の前では素でいてほしいって思う。なにかあったら話を聞いてあげたい」
穏やかな彼の声に、じわじわと温かさを感じた。
そんなことを言われるとは思っていなかったわたしは、どうしたらいいのかわからないままうつむいてしまう。
彼の優しさにときめいても大丈夫?
迷いながらも、自分の中で想いがあふれそうになっているのを心の隅で感じていた。