クールな部長とときめき社内恋愛
結局、食事に誘ってくれたのもわたしが他の人にバラしたりする人間なのか、性格を見極めるためだったのかな。素のわたしを見たいなんて言っていたし。
でも、社長の息子というのは秘密というほどのものではないんじゃないかと、わたしはずっと思っている。
「藤麻逸希さんって、なにか人を惹きつける魅力があるよね。見た目ちょっとチャラそうだけど、意外と仕事ができるし」
確かに、藤麻さんってよくわからない人だけど、説明上手だし仕事も手伝いやすい。美知の食べている野菜ラーメンをぼうっと見ながら、彼のことを考える。
「あのさ……藤麻兄弟って仲悪いのかな。そういう噂ってある?」
「えー、どうだろう。別に普通なんじゃない? 仲が悪いっていう噂もないと思うよ。タイプの違うふたりみたいだから、話は合わなそうな感じするけどね」
噂好きの総務部にいる美知ならわたしよりも藤麻兄弟のことを知っているかなと思ったけど、情報はなかった。
藤麻さん、笑いながら春伸さんをムカつくと言っていたけどもしかして彼、腹黒なのかもしれない。
これ以上振り回されたくないなと思うのに、彼のことを考える時間が多くなってしまった。いつまでわたしに絡んでくるつもりなのかな……。
でも、社長の息子というのは秘密というほどのものではないんじゃないかと、わたしはずっと思っている。
「藤麻逸希さんって、なにか人を惹きつける魅力があるよね。見た目ちょっとチャラそうだけど、意外と仕事ができるし」
確かに、藤麻さんってよくわからない人だけど、説明上手だし仕事も手伝いやすい。美知の食べている野菜ラーメンをぼうっと見ながら、彼のことを考える。
「あのさ……藤麻兄弟って仲悪いのかな。そういう噂ってある?」
「えー、どうだろう。別に普通なんじゃない? 仲が悪いっていう噂もないと思うよ。タイプの違うふたりみたいだから、話は合わなそうな感じするけどね」
噂好きの総務部にいる美知ならわたしよりも藤麻兄弟のことを知っているかなと思ったけど、情報はなかった。
藤麻さん、笑いながら春伸さんをムカつくと言っていたけどもしかして彼、腹黒なのかもしれない。
これ以上振り回されたくないなと思うのに、彼のことを考える時間が多くなってしまった。いつまでわたしに絡んでくるつもりなのかな……。