クールな部長とときめき社内恋愛
そんなことを思いながらご飯を半分ほど食べ終えたころ、食堂の入口から同じ課の男性社員がわたしのもとへ向かって歩いてきた。
「あー、いたいた、友野さん! さっき外出中の藤麻さんから連絡があって、商談に使う書類を会社に忘れたから友野さんに近くまで届けてもらいたいんだって」
「えっ……!?」
「俺が電話とったから俺が行きましょうかって言ったんだけど、藤麻さんは友野さんに来るよう伝えてくれって言うから。それで、急いでほしいみたい」
なぜ、わたしをわざわざ使うんだ。
もしかして、わたしのことをこき使って藤麻さん専用の雑用係にするつもり?
「舞花は藤麻さんに指名されちゃうくらい気に入られているんだね」
「そんなことないから!」
にやにやしながらわたしを見てくる美知に勢いよく言葉を返したわたしは、椅子から立ち上がってお盆を片付けると、急いで食堂を出た。
わたしを指名したことが不満だったけど、商談用の書類は大事なものだし、時間に遅れたら大変なことになる。
それに、冷静に考えたら事務のわたしが行ったほうが課にとって一番円滑なのは間違いない。
そういうことを踏まえたうえでわたしなんだ。
課に戻って藤麻さんのデスクから書類の入った封筒を持ち、課長に事情を説明して会社を出た。
「あー、いたいた、友野さん! さっき外出中の藤麻さんから連絡があって、商談に使う書類を会社に忘れたから友野さんに近くまで届けてもらいたいんだって」
「えっ……!?」
「俺が電話とったから俺が行きましょうかって言ったんだけど、藤麻さんは友野さんに来るよう伝えてくれって言うから。それで、急いでほしいみたい」
なぜ、わたしをわざわざ使うんだ。
もしかして、わたしのことをこき使って藤麻さん専用の雑用係にするつもり?
「舞花は藤麻さんに指名されちゃうくらい気に入られているんだね」
「そんなことないから!」
にやにやしながらわたしを見てくる美知に勢いよく言葉を返したわたしは、椅子から立ち上がってお盆を片付けると、急いで食堂を出た。
わたしを指名したことが不満だったけど、商談用の書類は大事なものだし、時間に遅れたら大変なことになる。
それに、冷静に考えたら事務のわたしが行ったほうが課にとって一番円滑なのは間違いない。
そういうことを踏まえたうえでわたしなんだ。
課に戻って藤麻さんのデスクから書類の入った封筒を持ち、課長に事情を説明して会社を出た。