クールな部長とときめき社内恋愛
仕事が終わって会社の階段を下りながらそんなことを考えていたとき、後ろから藤麻さんに声をかけられた。
「お疲れ。半日一緒にいたし、このままふたりで帰ろうか」
「……どうしてそうなるんですか」
「そうだ、付き添いのお礼。自販機でジュース奢るよ」
こうして結局また絡んでしまうパターンか!と、心の中で突っ込みながら二階の休憩スペースへ向かう藤麻さんの後についていく。
普段使っている休憩スペースとは違うから、売っているジュースも違うかな?
そんなことを考えていると、自販機の前で数人の社員が話をしているのを見つけて、会話が聞こえてきた瞬間わたしは足を止めた。
「いつものメンバーでまた来月飲み会しようぜ」
「そうだな。前回さ、お前営業の友野さんって子にかなり迫られてたよなぁ。“わたしと結婚したいと思う?”とか聞かれちゃってさ。うわぁ、これ重い女だと思った」
「あー……あれさ、場が変な空気になったよね。冗談っぽく言ってくれたらこっちも面白く返せたけど、マジ顔だったしさ。結構引くよね。連れてきた美知ちゃんの前ではこんなこと言えないけど」
以前、美知に誘われて行った飲み会のときにいた総務部の沢本くんたちだった。
こうやっていろいろなところでわたしの話をされて、山村さんが知っていたように他の部の人にも聞かれたり、話題にされたりするのだろう。
「お疲れ。半日一緒にいたし、このままふたりで帰ろうか」
「……どうしてそうなるんですか」
「そうだ、付き添いのお礼。自販機でジュース奢るよ」
こうして結局また絡んでしまうパターンか!と、心の中で突っ込みながら二階の休憩スペースへ向かう藤麻さんの後についていく。
普段使っている休憩スペースとは違うから、売っているジュースも違うかな?
そんなことを考えていると、自販機の前で数人の社員が話をしているのを見つけて、会話が聞こえてきた瞬間わたしは足を止めた。
「いつものメンバーでまた来月飲み会しようぜ」
「そうだな。前回さ、お前営業の友野さんって子にかなり迫られてたよなぁ。“わたしと結婚したいと思う?”とか聞かれちゃってさ。うわぁ、これ重い女だと思った」
「あー……あれさ、場が変な空気になったよね。冗談っぽく言ってくれたらこっちも面白く返せたけど、マジ顔だったしさ。結構引くよね。連れてきた美知ちゃんの前ではこんなこと言えないけど」
以前、美知に誘われて行った飲み会のときにいた総務部の沢本くんたちだった。
こうやっていろいろなところでわたしの話をされて、山村さんが知っていたように他の部の人にも聞かれたり、話題にされたりするのだろう。