クールな部長とときめき社内恋愛
また彼の着替えを預かることになってしまったことに呆れ半分、繋がりが消えないことにほっとしている。
彼に振り回されていることで嫌なことを忘れられるときがあって、気づかないうちに藤麻さんに助けられている部分があるんだと思う。
マイペースな人だけど、悪い人ではないんだろうな。彼のペースに慣れつつある自分も不思議だけど。
そんなことを考えた後、シャツを着て出てきた藤麻さんと一緒にテーブルの上を片付け、この前と同じように支度をして部屋を出た。
一緒に通勤しているところ、同じ会社の人に見られませんように。
駅に着いてホームで電車を待っている間、そばにいる藤麻さんを意識する。
前回も一緒に通勤したけれど、まさか二度目があるなんて。朝から彼と一緒というのは落ち着かない。
電車がやってきて乗り込むと、相変わらず朝のラッシュで混んでいた。
この後すぐ主要駅で人がいっきに降りるけど、数分は我慢しなければならない。
窮屈に思いながら少しでも楽なスペースを見つけようとしていたとき、腰に腕が回って横にグイッと体を引き寄せられた。
顔を上げると、すぐそばで藤麻さんが口もとを緩めている。
「前に乗ったときも友野さん大変そうだったからな。俺がいるときは、助けてあげるよ」
密着しているような状態でそう言われて、すぐにドキドキしてきた。そばに手すりがあって、藤麻さんがわたしを庇うようにしてくれているから、先ほどよりも押されない。
彼に振り回されていることで嫌なことを忘れられるときがあって、気づかないうちに藤麻さんに助けられている部分があるんだと思う。
マイペースな人だけど、悪い人ではないんだろうな。彼のペースに慣れつつある自分も不思議だけど。
そんなことを考えた後、シャツを着て出てきた藤麻さんと一緒にテーブルの上を片付け、この前と同じように支度をして部屋を出た。
一緒に通勤しているところ、同じ会社の人に見られませんように。
駅に着いてホームで電車を待っている間、そばにいる藤麻さんを意識する。
前回も一緒に通勤したけれど、まさか二度目があるなんて。朝から彼と一緒というのは落ち着かない。
電車がやってきて乗り込むと、相変わらず朝のラッシュで混んでいた。
この後すぐ主要駅で人がいっきに降りるけど、数分は我慢しなければならない。
窮屈に思いながら少しでも楽なスペースを見つけようとしていたとき、腰に腕が回って横にグイッと体を引き寄せられた。
顔を上げると、すぐそばで藤麻さんが口もとを緩めている。
「前に乗ったときも友野さん大変そうだったからな。俺がいるときは、助けてあげるよ」
密着しているような状態でそう言われて、すぐにドキドキしてきた。そばに手すりがあって、藤麻さんがわたしを庇うようにしてくれているから、先ほどよりも押されない。