クールな部長とときめき社内恋愛
どうしよう、すごくドキドキしてしまった。
壁に押しつけられた感覚が、まだ体に残っている。
だけどずっとここに立っているわけにもいかないので、騒がしい胸の音に静まれと心の中で言いながら、わたしも資料室を出た。
冗談にも限度があると思うんだけど。
赤い頬を手で隠しながら、わたしは藤麻さんの背中を見つめていた。
結局、仕事以外のとき気づいたら藤麻さんのことを考えてしまった一日だった。電車の中で気遣ってくれたこと、資料室で壁に押しつけられたことを思い出してしまう。
今までよりも急に距離が近づいたように思えて……わたしが意識しすぎているから、そう感じるだけなの?
元カレの話をたくさん聞いたから、わたしの不安な気持ちをわかってあげられると彼は言ったのかな。だけど、それも冗談?
彼の言動に胸が高鳴ったままで、どうしていいのかわからない。
「……藤麻さんのバカ!」
収拾のつかない自分の想いに困惑しているわたしは、残業終わりに休憩スペースでぼそっと文句を言いながら飲み終えたジュースの空き缶を捨てていた。
キスしちゃうんじゃないかって思うくらい顔を近づけてくるなんて……。思い出したら頬が熱くなってきて、浮かんだ彼の顔を消し去る。
全部、彼がわたしのことをからかうのがいけないんだ!
壁に押しつけられた感覚が、まだ体に残っている。
だけどずっとここに立っているわけにもいかないので、騒がしい胸の音に静まれと心の中で言いながら、わたしも資料室を出た。
冗談にも限度があると思うんだけど。
赤い頬を手で隠しながら、わたしは藤麻さんの背中を見つめていた。
結局、仕事以外のとき気づいたら藤麻さんのことを考えてしまった一日だった。電車の中で気遣ってくれたこと、資料室で壁に押しつけられたことを思い出してしまう。
今までよりも急に距離が近づいたように思えて……わたしが意識しすぎているから、そう感じるだけなの?
元カレの話をたくさん聞いたから、わたしの不安な気持ちをわかってあげられると彼は言ったのかな。だけど、それも冗談?
彼の言動に胸が高鳴ったままで、どうしていいのかわからない。
「……藤麻さんのバカ!」
収拾のつかない自分の想いに困惑しているわたしは、残業終わりに休憩スペースでぼそっと文句を言いながら飲み終えたジュースの空き缶を捨てていた。
キスしちゃうんじゃないかって思うくらい顔を近づけてくるなんて……。思い出したら頬が熱くなってきて、浮かんだ彼の顔を消し去る。
全部、彼がわたしのことをからかうのがいけないんだ!