クールな部長とときめき社内恋愛
体に力も入らないし、午前中はどこかぼうっとしてしまった。
昼食を食べたら気持ちを入れ替えて、午後からはしっかりしなくちゃ。そう思いながら通路を歩いていたとき、休憩スペースに藤麻さんと並田さんがいるのを見つけた。
またふたりで一緒にいる……。
思わず壁に身を寄せて、隠れてしまう。この状態、他の人に見られたら絶対に変に思われるよね。
馬鹿だな、と自分自身に呆れて、普通に通り過ぎようと再び歩き出してちらっとふたりに目を向けたとき、藤麻さんが優しく口もとを緩めながら並田さんの肩に手を置いていた。
ズキン、と胸が痛んだわたしはすぐにふたりから目を逸らす。
どうしよう、すごく苦しい。
面白い話をしていてノリで触れたというような雰囲気ではなかったように思う。
並田さんもどこか困ったような、照れたような顔をしていた。
いったい、なんの話をしていたんだろう。
わたしには関係ないことなのに、気になってしまう。“並田さんは特別”ってどういう意味での特別なのだろう。
昔から知り合いっていうだけの存在なの?
夢中で歩きながら食堂まで来たとき、とても息が上がっていた。
頭もぼうっとして熱くて、さすがにおかしいなと気づいたわたしは、そのまま医務室へ行って体温計を借りると、熱が三十八度近くあった。
風邪を引いていたから、今日は集中できなかったんだ。
余計なことを考えて、頭も回らなくて、胸が痛いのも……全部風邪のせい。
昼食を食べたら気持ちを入れ替えて、午後からはしっかりしなくちゃ。そう思いながら通路を歩いていたとき、休憩スペースに藤麻さんと並田さんがいるのを見つけた。
またふたりで一緒にいる……。
思わず壁に身を寄せて、隠れてしまう。この状態、他の人に見られたら絶対に変に思われるよね。
馬鹿だな、と自分自身に呆れて、普通に通り過ぎようと再び歩き出してちらっとふたりに目を向けたとき、藤麻さんが優しく口もとを緩めながら並田さんの肩に手を置いていた。
ズキン、と胸が痛んだわたしはすぐにふたりから目を逸らす。
どうしよう、すごく苦しい。
面白い話をしていてノリで触れたというような雰囲気ではなかったように思う。
並田さんもどこか困ったような、照れたような顔をしていた。
いったい、なんの話をしていたんだろう。
わたしには関係ないことなのに、気になってしまう。“並田さんは特別”ってどういう意味での特別なのだろう。
昔から知り合いっていうだけの存在なの?
夢中で歩きながら食堂まで来たとき、とても息が上がっていた。
頭もぼうっとして熱くて、さすがにおかしいなと気づいたわたしは、そのまま医務室へ行って体温計を借りると、熱が三十八度近くあった。
風邪を引いていたから、今日は集中できなかったんだ。
余計なことを考えて、頭も回らなくて、胸が痛いのも……全部風邪のせい。