遠い昔からの物語

◇第五話◇


おれはさっさと白縞の着物と下着を脱ぎ捨て、(ふんどし)を取った。

廣子はおれに促されて躊躇(ためら)いながらもブラウスとスカートは脱いだが、そのあとは尻込みしてなかなか先に進まない。

痺れを切らしたおれは、剥ぎ取るように廣子の下着を脱がせた。

そして、掛蒲団を捲り上げた敷蒲団の上に、互いの一糸纏わぬ裸身を横たわらせる。

廣子は猫のように背を丸め「くの字」になり、胸を手で覆おうとした。

だが、おれは廣子の両手首をぐっと握り、左右へ開き仰向けにする。

「あっ……」

頬を赤く染めた廣子が一声漏らした。

真昼の太陽の光を浴びた、透き通るように真っ白な乳房が目前にあらわれる。

淡い桜色した先端は、既にピンと突き勃っていた。

おれは(たま)らずしゃぶりつき、狂おしいまでに貪った。

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