*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
決して大きくはない、むしろ控えめな声にもかかわらず、教室ふたつ分程の店内にいる人達数人が私達を見た気がした。

それを瞬時に察した先輩は、ハッとした様子で少女のように顔を紅くし私の左肩を抱き歩き出すが、三メートル程でひとりだけUターンし、一番近くにいる先程の店員に照れくさそうに声を掛けた。

そしてまるでショーケースの中のケーキを選ぶようにためらいなく私の釘付けになっていたブレスを指差すから、私は驚き全開で立ち尽くしてしまう。

でも店員が取り出すのを見て、焦って先輩の横に駆け寄る。
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