恋愛ノスタルジー
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午後六時。

定時勤務を終えて急いで帰ると、六時前に自宅に到着出来た。

急いで鍋の材料を買いに行かなきゃ。

本当は帰宅途中に買い物を済ませたかったけれど今日は資料を持って帰らなければならず、お鍋に欠かせない白菜や他の具材を買うとかなり重くなるので仕方なく一度帰ることにしたのだ。

私は自室に戻り資料を置くと、玄関へと急いだ。

……そこでふと、疑問に思う。

……そういえば圭吾さんはどんな鍋が食べたいんだろう。

キムチ鍋とか豆乳鍋とか、巷では色んな鍋スープが売っている。

確か美月の家で鍋パーティーをしたときは挽き肉坦々鍋だった。

どうしよう、電話で聞こうかな。

そう思いながら靴を履いた時、私のスマホが鳴った。

画面には《夢川さん》の四文字。

ちょうどよかった。

『もしもし』

艶やかな低い声がすぐ耳元で響く。

「はい」

『今どこだ』

「今から家を出るところです。食材を買いに」

『駐車場で待ってる』

これは、一緒に食材を買いにいく流れなんじゃ……。

いくら圭吾さんの車の中が広いとはいえ、助手席と運転席の距離なんてしれている。

「はい」

私は観念するとスマホをバッグにしまい、ドアレバーに手をかけた。
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