最後の恋 〜 eternal love 〜
「昨日のお昼、田辺さんといる時にお店で倒れたことは…覚えてる?」


そう聞かれて、あれはもう昨日の出来事になってしまったのかと驚いた。


そして少しずつはっきりと見え始めた彼の姿が、そう言われてみれば仕事帰りのスーツのままだということに気づく。


部屋も枕元の小さな灯りだけで今は真夜中なのだろう。外はまだ暗かった。


「…うん。ごめんなさい、心配…かけて。」

「謝らなくていい。俺も悪かったんだから。それより、どこかしんどいところはない?気分が悪いとか、頭痛がするとか。お腹が痛いとかは?」


そう聞かれて、今はすっかりと体調が戻っていることに気づいた私は「大丈夫。」と答えた。


安心したように微笑んだ彼が「とりあえず目覚めた事を看護師さんに伝えてくるから。」そう言って、私の額に軽くキスをした。


握っていた手を優しく解くとお腹の上に私の手を置いて部屋を出て行った。


途端に残された個室で一人心細さに襲われた。
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